今大会のトーナメントは、下馬評を覆すアップセットが頻発する波乱の展開となった。勝敗を分けた最大の要因は、現代ソフトテニスにおいて急速に進化を遂げている「ファーストサービスの攻撃力」と「ポジションの可変スピード」だ。かつて主流だった後衛・前衛の固定的な役割分担は完全に過去のものとなり、双方がアグレッシブに前へと詰める攻撃的ダブル前衛や雁行陣の崩しが勝負を決めた。
特にシード勢を脅かした新鋭たちは、深いロブで時間を稼ぐ従来の手法ではなく、ライジング気味に捉えたショートクロスで相手の体勢を崩し、間髪入れずにボレーで仕留める超速攻を展開。勝負所での1球に対する決断スピードの差が、大番狂わせを生む決定打となった。