二人の関係性を語る上で象徴的なのが、阿部さんが家庭内で夫を呼ぶときの独特な愛称「クソテツ」です。一見すると辛辣に聞こえるこの呼び名ですが、実情は全く異なります。外では国民的スターとして扱われる出川に対し、家庭内では余計な気を遣わせず、一人の対等な人間としてリラックスさせるための、妻ならではの愛情表現なのです。
二人の日常には、長年育まれてきたユーモアあふれるルールが存在します。
- 朝の「おたま」による起こし:出川が寝坊しそうになると、阿部さんが台所からおたまとフライパンを持って現れ、耳元で激しく鳴らして叩き起こす。
- 独特な交換日記と置き手紙:ロケで家を空けがちな夫に対し、妻が冷蔵庫に「お腹が空いたらチンして食べてね、クソテツ」とメモを残す。
- 徹底した健康管理:還暦を過ぎても激しいリアクション芸を続ける夫の体を案じ、阿部さんは人間ドックの受診を厳格に管理し、塩分や栄養バランスに配慮した手料理を用意している。
公の場で見せる出川の底抜けに明るい表情や、過酷な現場を乗り切る驚異的なタフネスは、家庭という揺るぎない安全基地と、阿部瑠理子さんの見事な手綱さばきによって支えられています。