不妊治療や生殖医療の現場における心理的ストレスは、身体的・経済的負担と複雑に絡み合っています。医療現場の観察データやカウンセリング現場の記録から浮かび上がるのは、「医療スタッフには本音を話しにくい」「パートナーとの温度差に孤独感を抱える」という当事者の切実な葛藤です。
小倉氏が長年務めるNPO法人Fineでの「陪席面接カウンセリング」やスーパーバイズ業務では、当事者同士のピアサポートと専門家による臨床心理療法の双方が重視されています。単なる感情の吐露に終わらせず、自己肯定感の回復や夫婦間のコミュニケーション再構築へと導くプロの手腕が、多くの医療関係者からも推薦される理由です。