2018年5月9日発売の『週刊文春』(5月17日号)を開いた読者は、息を呑むことになりました。グラビアの金字塔である巻頭カラー「原色美女図鑑」に登場したのは、黒いノースリーブのワンピースに身を包み、物憂げな眼差しをカメラに向ける小保方晴子氏だったからです。騒動以降、メディアの追跡から身を隠し続けていた彼女が、なぜこのタイミングで、しかも最も露出度の高い文藝春秋のグラビア写真という表現媒体を選んだのか。そこには小保方晴子 グラビア 理由を巡る複雑な文脈が存在していました。
最大の推進力となったのは、篠山紀信 撮影秘話として後に語り継がれる写真家自身のアプローチでした。篠山氏は生前、複数のインタビューにおいて「時代の顔」を撮ることへの執念を公言しています。小保方氏に対しては、彼女が世間から「悲劇のヒロイン」あるいは「希代の詐欺師」という極端な二項対立で消費されていることに着目し、「虚飾を剥ぎ取った生身の彼女を撮りたい」と直接オファーを出し続けました。関係者の証言によると、当初は固辞していた小保方氏も、篠山氏の「あなたの今の姿を、ありのままの光の中で残すべきだ」という説得に心を動かされたとされています。
誌面に並んだカットは、日記帳を抱きしめる姿や、ノースリーブから伸びる華奢な腕、自然光の中で微かに浮かべた透明感のある表情など、計6ページにわたる構成でした。研究者としての象徴だった白衣や割烹着を完全に脱ぎ捨て、メイクアップされた「大人の女性」として立ち現れた彼女の姿は、単なる謝罪や釈明を超えた「自己の存在証明」としてのメッセージを強烈に放っていたのです。