作品の発表から時を経て、このフレーズはSNSという巨大な拡散装置を得て二次爆発を起こした。最初に火がついたのはX(旧Twitter)だ。イラストレーターや有名声優たちが自作のパロディ画像やボイスドラマを次々と投稿。ハッシュタグは連日トレンドの上位を占め、大喜利の定番お題としての地位を確立した。
勢いはそれにとどまらない。ショート動画プラットフォームのTikTokへと主戦場が移ると、若年層のクリエイターたちが実写でこのシーンを再現する動画が激増した。甘いBGMと共に超接近戦のロマンスが展開された直後、唐突に芋けんぴを噛み砕くシュールなドッキリ動画は、数百万回再生を連発。ネットの海を漂うインターネットミームは、こうして時代ごとにメディアを変えながら、若者の会話の中に自然に溶け込んでいった。