作者・ナガノ氏が描くストーリーの真骨頂は、時折差し込まれるダークで不可解なエピソード群にある。可愛いキャラクターが突然謎の怪物に変異する「擬態型」の恐怖や、記憶や体を奪われる怪異の存在。ネット上では連日、コマの端々に隠された伏線の考察合戦が繰り広げられている。
「次は誰が犠牲になるのか」「この世界は一体どういう構造なのか」。タイムラインを駆け巡る悲鳴と歓喜。一見すると癒やし系の絵柄でありながら、内容は極上のサイコスリラーやダークファンタジーの趣を呈している。この裏切りと緊張感こそが、読者を途切れなく魅了し続ける不可逆の毒だ。