改名以降の秋野太作は、青春ドラマの熱血漢や情けない男だけでなく、時代劇やサスペンスドラマ、さらにはバラエティ番組に至るまで、縦横無尽の活躍を見せた。時代劇においては、確かな演技力と凛とした佇まいで重厚な武士や人情味ある町人を演じ分け、物語を引き締めるキーパーソンとして引っ張りだことなった。
幅広いジャンルで求められ続けた理由は、どんな役柄であっても人間の持つ矛盾や温かみをリアルに表現できるからにほかならない。華やかな芸能界において、主役を完璧に引き立てつつも独自の爪痕を残すそのスタンスは、後輩俳優たちにとっても大きな指針となった。