ブランド統合以降、同社は画一的なGMS店舗からの脱却を図っている。その象徴が「イオンスタイル」と「イオンモール」の展開だ。かつてのジャスコが「衣食住がすべて揃うひとつの大型店舗」であったのに対し、現代の消費ニーズはより細分化され、専門性を求めている。
店舗運営の中核を担うイオンリテール株式会社が推進する「イオンスタイル」は、従来のスーパーの枠を破り、食・美・健康・住生活といったカテゴリーごとに専門性の高い売り場を展開するフォーマットだ。ターゲット層に合わせたライフスタイル提案に特化しており、かつてのジャスコのような「どこを切っても同じ総合スーパー」とは明確に一線を画している。
そして、それらを巨大な核店舗として包み込むのが「イオンモール」である。専門店街や映画館、レストラン、公共サービスまでを一体化させた大型モールは、単なる買い物にとどまらない地域のコミュニティハブとして機能する。ジャスコが築いた郊外型のノウハウは、時代に合わせてより高次元な複合施設へと昇華を遂げた。