股関節の痛みは、腰痛や坐骨神経痛、単なる筋肉の疲労と誤解されがちだ。「しばらく休めば収まるだろう」という安易な自己判断が、病状の悪化を招く大きな原因となる。
あぐらをかく姿勢がつらい、立ち上がりや歩き始めに脚の付け根が痛む、階段の昇降時に違和感が生じるといった症状がある場合は注意が必要だ。特に過去にステロイド治療の既往がある方や、日常的にアルコールを多く嗜む方は、早めに整形外科(股関節専門医)の診察を受けることが推奨される。
壊死の範囲が限定的である初期段階で発見できれば、自らの骨を温存する手術や最新の再生医療を選択できる可能性が高まる。小さな異変を放置しない観察眼が、その後のQOL(生活の質)を守る最大の鍵となる。