新興のクリエイター勢がSNSを揺るがす一方で、業界の巨頭たちも手をこまねいているわけではない。株式会社サンリオは、長年培ったカワイイ文化のヘリテージを再定義し、若年層の自虐や承認欲求に寄り添う尖ったキャラクターを次々と市場へ投入。ユーザー参加型の投票イベントやSNS運用を通じて、熱量の高いコミュニティを維持し続けている。
一方、トイとエンターテインメントの複合体であるバンダイナムコグループは、カプセルトイ(ガシャポン)の大規模専門店展開やアミューズメント施設をフル活用し、リアルな顧客接点を圧倒的なスケールで掌握する。デジタル発のIPを立体物へと素早く落とし込み、全国津々浦々の自販機に並べるスピード感と供給網は、新規参入者を圧倒する盤石の強みだ。伝統企業とデジタルネイティブなIPのせめぎ合いが、市場のクオリティを底上げしている。