アニメーション制作を手掛けたSILVER LINK.による先鋭的な映像表現は、いま見返しても一切の色褪せを感じさせない。監督の大沼心を中心とするスタッフ陣は、色彩設計の大胆な切り替えと幾何学的な空間演出を駆使し、独自の映像美を確立した。
キャスト陣の圧倒的な演技力も作品の強度を決定づけた。理不尽な呪いを受け止め、少女を救おうともがく夜知春亮を演じた梶裕貴の切迫した叫び。そして、呪われた鉄処女としての凶暴性と、呪いから解放されたいと願う幼い脆さを同居させた田村ゆかりの怪演。二人の声が交錯することで、アニメーションのキャラクターは生身の痛みを帯びた存在へと昇華された。SILVER LINK.の先鋭的なカット割りとともに刻まれた彼らの声は、いまなお視聴者の鼓膜に鮮烈な残響を残している。