高校野球の歴史において、横浜高校が残した足跡は突出しています。激戦の神奈川を勝ち上がり、春夏通算で40回を超える甲子園出場を果たしてきた同校は、春のセンバツで3回(1973年、1998年、2006年)、夏の全国選手権で2回(1980年、1998年)の優勝を成し遂げ、計5本の深紅・紫紺の大優勝旗を学校の歴史に刻んできました。
とりわけ高校野球ファンの記憶に強く刻まれているのが、1973年春の初出場初優勝、1980年夏に愛甲猛投手を擁して早稲田実業の荒木大輔投手を破った劇的な全国制覇、そして1998年の公式戦44戦無敗による春夏連覇です。神奈川県勢として初めて夏の頂点に立った1980年以降、横浜高校は「勝負どころを絶対に逃さない試合巧者」としてのブランドを確立しました。
神奈川県高校野球連盟の公式記録を見ても、参加校数が180校前後に及ぶ神奈川大会は「全国で最も甲子園出場が難しい予選」の一つです。東海大相模、慶應義塾、桐光学園、桐蔭学園といった全国トップクラスのライバルと毎年のようにしのぎを削り、その極限の重圧を跳ね返して全国の頂点へ登り詰めてきた歴史が、数字の重みを裏付けています。