Ast・Altが高い原因とは?酒を飲まない人の肝機能異常と改善法

Ast・Altが高い原因とは?酒を飲まない人の肝機能異常と改善法

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健康診断のシートで並んで表記されるASTとALTですが、医学的な性質や体内の局在には明確なAST ALT 違いが存在します。両者ともアミノ酸代謝を助けるトランスアミナーゼと呼ばれる酵素ですが、細胞がダメージを受けた際に血液中へ漏れ出すメカニズムが異なります。

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)は、肝臓だけでなく心筋、骨格筋、腎臓、赤血球など体内の広範な組織に高濃度で含まれています。これに対し、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の主たる局在は肝細胞の細胞質であり、他臓器への分布はごくわずかです。つまり、ALTの上昇は「ほぼ100%肝臓の細胞が破壊されている証拠」と捉えられるのに対し、AST単独の上昇は心筋梗塞や激しい筋肉の損傷(横紋筋融解症など)でも生じるという決定的な差異があります。

一般的な肝機能数値 基準値において、日本人間ドック学会などの目安ではAST・ALTともに30 U/L以下(施設によっては35〜40 U/L前後)が一つの基準とされてきました。しかし、日本肝臓学会が提唱する「奈良宣言2023」以降の医療現場では、ALTが30 U/Lを超えた段階でかかりつけ医への受診を推奨する厳しい目線が定着しつつあります。基準値ギリギリの「35」であっても、医学的には肝障害の初動を疑うべき数値として厳格に扱われる時代に入っています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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