高額で取引されるブルーアンバーの宿命として、市場には巧妙に作られた模造品や処理品が数多く混入しています。ネットオークションやフリマアプリを中心に、「格安のドミニカ産ブルーアンバー」と称してプラスチックやコーパル(未成熟な若い樹脂)を販売する悪質なケースが後を絶ちません。
コレクターやバイヤーが現場で実践している偽物の見分け方には、いくつかの明確なポイントがあります。
- 飽和食塩水による浮遊テスト:天然琥珀の比重は1.05〜1.10前後です。水100mlに対して塩を約25〜30g溶かした飽和食塩水(比重約1.2)に入れると、天然琥珀はぷかぷかと浮きます。一方、ガラスや重い合成樹脂は底に沈みます。
- 紫外線照射(UVライト)の反応色:蛍光剤を混ぜた人工樹脂は、全体が一様にギラギラとした不自然な蛍光を放ちます。天然のブルーアンバーは、角度によって琥珀色とブルーの階層がグラデーションのように重なり合い、深みのある立体的な発光を見せます。
- 熱針テストと芳香(※非破壊鑑別推奨):熱した針を極小面積に触れさせると、本物の琥珀は針葉樹に似た心地よい松脂の香りが立ち上ります。プラスチックは化学薬品臭やビニール臭を放ちます(ただしビーズを傷めるため、信頼できる鑑別機関のソーティング取得を強く推奨します)。
また、「コーパル」と呼ばれる数万年〜数十万年前の未成熟な樹脂に人工的に熱と圧力を加え、蛍光塗料や染料を真空含浸させた「再構成アンバー」も存在します。これらはアセトン(除光液)を綿棒で少量塗布すると表面がベタついたり白濁したりするため、化学的耐性で見分けることが可能です。