ベタの尾ぐされ病治療をめぐっては、飼育コミュニティやSNS上でいくつかの危険な誤解が流通しています。失敗を防ぐために、現場視点からそれらの盲点を検証します。
誤解①:「水温を30度以上に上げれば菌が死滅する」
白点病の治療法と混同されがちですが、これは致命的な間違いです。カラムナリス菌の至適増殖温度は25℃〜30℃前後の比較的高温域にあります。水温を一気に30度以上に引き上げると、菌の活動を加速させるだけでなく、弱ったベタの体力を急速に奪う結果となります。治療時の水温は26℃〜27℃前後で厳格に固定するのが適正です。
誤解②:「治らないからといって何種類もの薬を同時に混ぜる」
複数の市販抗菌薬を自己判断で混合投与することは、肝臓・腎臓への致命的な薬害を引き起こします。塩浴(0.5%)と単一の抗菌剤(グリーンFゴールド顆粒など)の併用は安全性が確立されていますが、抗菌剤同士のブレンドは絶対に避けなければなりません。