二人の評価を確固たるものにした最大の分岐点が、NHK連続テレビ小説『らんまん』での夫婦役だ。植物に人生を捧げる主人公・槙野万太郎と、それを温かく、しかし力強く支え続ける妻・寿恵子。約半年間にわたる長丁場の撮影を通じて、二人は単なる「息の合った共演者」から、「互いの芝居を支え合う絶対的なパートナー」へと進化を遂げた。
生活の苦しい局面でも笑い合い、夢を追い続ける万太郎の背中を押し続けた寿恵子の眼差し。そこには演技を超えた実感が漂っていた。画面越しに伝わるその温もりは、視聴者の心を連日揺さぶり、朝ドラ史に残る名夫婦として記憶に刻まれたのである。