佐藤二朗の代名詞とも言えるのが、福田雄一監督率いる「福田組」での怪演だ。映画『銀魂』や『勇者ヨシヒコ』シリーズなどで見せたナンセンスなギャグ演技は、いまや伝説的と言っていい。
ここでも「高身長」という要素が強烈なスパイスとして機能している。大柄な大人の男が、子どものようにジタバタと取り乱したり、脈絡のない呟きを延々と続けたりする。そのギャップが生み出すおかしさは、小柄な俳優が演じた場合とは全く異なる滑稽さとスケール感を生み出す。大きな体躯を小さく丸めて困惑してみせる彼の身体表現は、もはや一つの芸術の域に達している。