「あんたに あげた 愛の日々を」という強烈なフレーズ。女性目線とも男性の未練とも取れる独特の歌詞世界は、世良公則自身の切実な実体験と研ぎ澄まされた劇的感覚から生み出された。作詞・作曲を手掛けた世良は、単なる失恋ソングではなく、人間が抱える剥き出しの孤独や執着をドラマティックに描き切ることを目指したという。
哀愁を帯びたメロディラインと、叩きつけるような言葉のコントラスト。綺麗事を一切排除した言葉選びは、当時の若者たちの胸を抉った。気取った英語交じりのロックではなく、誰もが使う生々しい日本語でロックのグルーヴを成立させた点に、この楽曲が持つ普遍的な強度の秘密がある。