ピーマンを前にした子供が箸を止めてしまう最大の理由は、独特の苦味成分「ピラジン」や「クエルシトリン」にあります。しかし、調理前のちょっとした工夫でこの苦味は驚くほど抑えられます。
最も手軽なテクニックが繊維に沿って縦方向に切ることです。ピーマンの細胞壁は縦方向に走っているため、横に切って細胞を破壊してしまうと苦味成分が一気に外へ染み出してしまいます。繊維を断ち切らずに縦の細切りに整えるだけで、舌への刺激が和らぎます。
さらに、加熱前に油を絡める油コーティングも効果的です。苦味成分は油に溶けやすい性質(脂溶性)を持つため、ごま油やサラダ油を薄くまとわせてから加熱すると、まろやかなコクが前面に出て青臭さを感じにくくなります。この2点を押さえるだけで、子供の野菜嫌いを克服する人気メニューへと生まれ変わります。