ファンタジーの世界から現実のテレビ画面へ目を移すと、まったく別の文脈で強烈な光を放つ人物が浮かび上がります。バラエティ番組のエンディングロールで突如現れる「ゴブリン」というインパクト抜群のクレジットに、思わず目を留めた視聴者は多いはずです。
その筆頭が、TBS系の怪物番組『水曜日のダウンタウン』におけるナレーションワークです。同番組の持つ悪意に満ちた実験的企画や、芸人たちの生々しいリアクションに対し、冷静沈着かつどこか冷笑を孕んだ重厚な声でツッコミを入れるナレーションは、番組のトーン&マナーを決定づける屋台骨となっています。あの独特の低音ボイスがなければ、企画の過激さが単なる悪ふざけに見えかねないところを、上質な風刺劇へと昇華させている立役者こそがナレーターのゴブリン氏です。
氏が籍を置くのは、業界トップクラスの声優・ナレーターが多数在籍する大沢事務所。同事務所の公式プロフィールにもしっかりと名前が刻まれており、バラエティ番組のみならず、テレビ朝日の『スーパーJチャンネル』などの報道情報番組、さらには映画の予告編やCMまで、多岐にわたる第一線の現場でマイク前に立ち続けています。