雑誌の切り抜きを一般的な文具用A4ファイルに差し込もうとすると、幅が約20〜40mmほど足りず、ページの端がリフィルの外側へ無情にも飛び出してしまいます。この現象が起きる根本的な原因は、日本工業規格(JIS規格)が定める紙の寸法と、出版業界が採用する雑誌判型との規格差にあります。
JIS規格における「通常A4サイズ」は横210mm × 縦297mmと厳格に定められています。一方、文具や収納グッズの世界で「A4ワイド」や「A4変形ワイド」と呼ばれるサイズは、縦の長さはA4と同じ297mm前後に保ちつつ、横幅を約230mm〜260mm程度まで拡張した特殊な規格です。
そもそもなぜ雑誌は通常A4で作られないのでしょうか。出版流通の現場において、『Myojo』『POTATO』『Duet』『WiNK UP』といった主要アイドル誌や、『anan』『CanCam』などの女性ファッション誌、大型カルチャー誌は、グラビア写真の迫力や見開きレイアウトの自由度を高めるために「A4変型判(ワイド判・AB判)」を採用しています。ビジュアルの訴求力を最大化させるために横幅を広げた結果、オフィス用の標準A4ファイルには物理的に収まらなくなっているのが「雑誌の端がはみ出る理由」の真相です。