カタールW杯2022試合結果の頂点に立ったのは、36年ぶり3度目の世界制覇を果たしたアルゼンチン代表でした。初戦でサウジアラビアに1-2で逆転負けを喫するという最大の波乱からスタートしたチームが、なぜ栄冠を勝ち取ることができたのか。その最大の理由は、リオネル・スカローニ監督による迅速かつ冷徹なチーム再編成にありました。
大会序盤の躓きを受け、指揮官はフリアン・アルバレス、エンソ・フェルナンデス、アレクシス・マック・アリスターといった若手・中堅を迷わずスタメンへ抜擢。守備時のメッシの走行距離をチーム全体でカバーし、ボール奪取後は瞬時に10番へ預けて局面を打開する「メッシ中心の機能的エコシステム」を瞬く間に構築しました。選手個々が「メッシにトロフィーを掲げさせる」という明確な共通動機のもとで強烈な結束力を発揮した点も見逃せません。
世紀の一戦となったフランスとの決勝戦は、ワールドカップ史上に残るスペクタクルとなりました。前半にメッシのPKとアンヘル・ディ・マリアの鮮烈な追加点で2点をリードしたものの、終盤にキリアン・エムバペの猛追で同点に追いつかれます。迎えた延長後半108分、メッシ決勝ゴール経緯はラウタロ・マルティネスの強烈なシュートのこぼれ球に反応した泥臭い押し込みでした。ゴールラインテクノロジーにより得点が認められた瞬間、スタジアムは歓喜と狂乱に包まれました。
最終的にPK戦(4-2)で決着がついたものの、フランスの怪物エムバペは決勝でのハットトリックを含む通算8ゴールを記録し、カタールW杯得点王エムバペとしてゴールデンブーツを獲得。大会最優秀選手(MVP)にはメッシ、最優秀GKにはエミリアーノ・マルティネス、最優秀若手選手にはエンソ・フェルナンデスが選出され、アルゼンチン勢が主要個人賞をほぼ独占する結果となりました。