エントランスを抜けると視界に飛び込んでくるのが、銀色に輝くバットと清潔に保たれたガラス張りの工房です。毎日午前中に届く新鮮な生乳を使用し、水分と脂肪分を丹念にコントロールしながら作られるチーズは、既製品では決して味わえない弾力とミルク本来の甘みをたたえています。
ビュッフェカウンターには、定番のモッツァレラ、ふんわりとした食感のリコッタ、滑らかな口当たりのマスカルポーネ、爽やかな酸味が際立つフロマージュブラン、そして繊維状のモッツァレラを生クリームと和えたストラッチャテッラなど、常時5〜6種類のフレッシュチーズが並びます。2026年最新メニューでは、季節のハーブや柑橘を練り込んだシーズン限定チーズや、ハチミツやオリーブオイル、クラッカーとのペアリング提案も強化されています。
なかでも不動の人気を誇るのが、巾着状のモッツァレラの中に生クリームと繊維状チーズを閉じ込めた「ブッラータ」です。名物の「王様のボロネーゼ」の上に丸ごと1個乗ったブッラータにナイフを入れると、濃厚なクリームが雪崩のように溢れ出し、肉の旨味が凝縮された特製ミートソースと絡み合います。市販品では賞味期限が極めて短く高価なブッラータを、出来立ての状態で惜しみなく味わえる体験こそが、来訪者を魅了してやまない核心部です。