なんじゃもんじゃの木の正体と植えてはいけない真相【2026最新】

なんじゃもんじゃの木の正体と植えてはいけない真相【2026最新】

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「なんじゃもんじゃ」という奇妙な響きを持つこの樹木ですが、植物図鑑を開いても「ナンジャモンジャ科」という分類は存在しません。現在、一般的にこの名で親しまれている樹木の正式名称は「ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ)」であり、モクセイ科ヒトツバタゴ属に属する落葉高木です。

タゴとはトネリコ(モクセイ科の別樹木)の古名であり、トネリコが複葉(複数の小さな葉が集まって1枚の葉を形成する)であるのに対し、この木は「単葉(小葉に分かれない1枚の葉)」をつけることから「一つ葉のタゴ=ヒトツバタゴ」と名付けられました。学名のChionanthus(キオナンサス)はギリシャ語の「chion(雪)」と「anthos(花)」に由来しており、満開時に樹冠全体を真っ白に覆い尽くす様子を端的に表現しています。

では、なぜ「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるようになったのでしょうか。民俗学的な調査によると、もともと「なんじゃもんじゃ」とは特定の植物種を指す固有名詞ではなく、「その土地の人々が見たこともない立派な珍木・怪木」を指す愛称でした。江戸時代の文献や口伝には、水戸藩主・徳川光圀(水戸黄門)が巡村の折、神社境内に生えた見慣れない巨木について「あの木は何じゃ?」と尋ねたところ、返答に困った家臣が咄嗟に「なんじゃもんじゃにございます」と答えたという有名な逸話が残されています。

また、明治期の東京でも大きな契機がありました。東京・青山六軒町(現在の明治神宮外苑周辺・旧青山練兵場脇)の道路沿いに名前の分からない大木が生えており、道行く人々が「何の木じゃ」「なんじゃもんじゃ」と呼び合ったことから、道路標記の通称として定着したと伝えられています。後述するように、この木こそが後にヒトツバタゴと同定され、関東を中心に「なんじゃもんじゃ=ヒトツバタゴ」という等式が強固に結びつくこととなりました。なお、ヒトツバタゴの花言葉は「清廉」「深い思慮」。雪のような穢れのない純白の花姿と、古くから人々が木を見上げて思いを巡らせてきた歴史に相応しい言葉が添えられています。

森 瞳
著者

森 瞳

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