「手と足と口以外にも、おしりや太もも、背中にまで発疹が広がった」と驚く保護者は少なくありません。これは主にコクサッキーウイルスA6(CA6)が原因の場合に多く見られる特徴的な症状です。CA6型に感染すると、手足だけでなくお尻や膝、肘、口周囲など広範囲に大きめの水疱や紅斑が出現します。
これだけ広範囲に発疹が出ると「将来、肌に跡が残るのではないか」という不安の声が上がりますが、手足口病の水疱は皮膚の浅い層(表皮内)にできるため、色素沈着や傷跡を残さずきれいに治るのが医学的な基本です。
ただし、爪で掻き壊して細菌感染(とびひなど)を併発し、皮膚の深い真皮層まで傷つけてしまった場合は、一時的な茶色い色素沈着やクレーター状の跡が数ヶ月残ることがあります。発疹の跡を残さないためには、「爪を短く切る」「掻きむしりを防ぐ」というシンプルなケアが最も重要です。