不妊治療という過酷な試練を共に乗り越え、理想的な家族像を築き上げたかのように見えた夫婦関係に、予期せぬ亀裂が生じます。2021年秋、ユカイさんはテレビ番組や自身のメディアを通じて、妻が双子の息子を連れて自宅を出て行き、別居生活に入っている事実を突如として告白しました。
「ある日突然、妻から三行半を突きつけられた」と語ったことで、世間では「浮気の発覚か」「金銭トラブルか」といった憶測が飛び交いました。しかし、その内実を取材していくと、浮気などの突発的なスキャンダルではなく、長年の生活習慣と思考のズレが積み重なった「心理的摩耗」が原因であることが浮き彫りになります。
ユカイさん自身が後にメディアの単独インタビューや著書で告白した別居理由の核心は、自身の「無自覚な過干渉」と「モラハラ的な言葉の刃」でした。良かれと思って家庭内で口を出すアドバイスが、知らず知らずのうちに妻を激しく追い詰めていたのです。
「妻が一生懸命作った料理に対して『もっとこうした方がロックだ』『味が薄いんじゃないか』と茶化したり、家事の手順にいちいち持論を挟んだりしていた。当時の自分は良かれと思ってコミュニケーションを取っていたつもりだったが、彼女にとっては逃げ場のないプレッシャーであり、日常的な精神的暴力だった」と、ユカイさんは当時の自身の傲慢さを猛省しています。
さらに、子供たちの教育環境や進路に関する方針の違いも決定打となりました。ジュニアアスリートとして本格的な指導環境を必要とした長女、そして思春期を迎えつつある双子の男児たち。夫婦間で冷静な対話が成り立たなくなった限界点で、妻は「このままでは家族全員が共倒れになる」と判断し、物理的に距離を置く決断を下したのです。