Q1:日本三大悪女は固定されているのですか?他の候補者は誰ですか?
A1:一般的には「北条政子・日野富子・淀殿」の3名が広く認知されていますが、時代や論者によって顔ぶれが変わります。平安時代の「藤原薬子」が三大悪女に数えられることも多く、他には平将門の娘で妖術使いと恐れられた「滝夜叉姫」や、幕末に井伊直弼の密偵として暗躍した「村山加寿江(村山たか)」などが候補に挙がるケースもあります。
Q2:日野富子は本当にお金に執着する悪徳高利貸しだったのですか?
A2:富子が巨万の富を築いたのは事実ですが、それは私欲のためだけではなく、夫・義政が無計画に使った幕府財政の赤字補填や、皇室儀礼の継続、戦乱収拾の政治資金として活用されました。経済観念に乏しかった当時の公家や武士から「金儲けに長けた女性」として嫉妬と偏見を向けられたのが実態です。
Q3:淀殿(浅井茶々)が豊臣家を滅ぼしたというのは全くの嘘ですか?
A3:滅亡の直接原因は、圧倒的な軍事力と老獪な謀略で政権強奪を進めた徳川家康の戦略にあります。淀殿はむしろ大坂城の財務を統括し、籠城戦の防衛指揮を執るなど当主代行として全力を尽くしました。ただし、豊臣恩顧の大名たちとの政治的連携の構築において限界があったことも事実です。
Q4:北条政子が「悪女」と呼ばれた最大の原因は何ですか?
A4:頼朝の愛人の屋敷を壊した「嫉妬深さ」と、将軍である実の息子たち(頼家・実朝)の死後に自ら「尼将軍」として幕府の最高権力に就いたことが、後世の儒教道徳に反すると見なされたためです。実際には幕府御家人制度を守り、武家政権の礎を築いた最大の功労者でした。