坂口良子さんは1971年、16歳で「ミス・セブンティーンコンテスト」で優勝したことをきっかけに芸能界へ足を踏み入れました。翌1972年にはドラマ『アイちゃんが行く』で主演デビューを飾り、瞬く間にトップアイドルの座へと駆け上がります。
その後、『前略おふくろ様』『池中玄太80キロ』など、日本のテレビ史に刻まれる名作ドラマに立て続けに出演。「愛嬌のある国民的ヒロイン」としての地位を確立し、シリアスからコメディまで幅広い役柄を演じ分ける実力派女優として不動の評価を得ました。誰からも愛される清潔感と親しみやすさは、昭和のテレビ黄金期を象徴するアイコンでもありました。
しかし、スポットライトを浴びる華やかな表舞台の裏側で、私生活は想像を絶する苦難の連続でした。プライベートでの金銭トラブルや家族関係の軋轢に直面しながらも、弱音を吐かずに女優業を全うし続けた芯の強さこそが、彼女の真骨頂だったと言えます。