「雨が降っているのですが、今日のシュノーケリングツアーは中止ですか?」――宮古島各地のマリンショップに連日寄せられる問い合わせの筆頭がこれです。現地インストラクター歴15年のベテランガイドは、取材に対して次のように現場の実情を明かしています。
「『雨=ツアー中止』と考えているお客様が全体の8割を超えます。しかしプロの判断基準は雨ではなく、風速、波の高さ、うねり、そして落雷リスクの4点です。極論を言えば、どしゃ降りの雨であっても風が弱く波高が1メートル未満であれば、海中は驚くほど穏やかで魚たちも活発に泳いでいます」
宮古島におけるシュノーケリングや体験ダイビングの安全運航管理規定では、一般的なツアー催行・中止基準がおおむね以下のように定められています。
このように、シュノーケリングにとっての真の敵は「雨」ではなく「風」と「波」と「雷」です。雨が降っていてもウェットスーツを着用すれば体温低下は防げますし、海中に入ってしまえば頭上の天気はほとんど気になりません。自己判断で勝手にキャンセルせず、ショップからの催行連絡を待つのがプロの旅術です。