高知には、頑固で筋を通す男性を指す「いごっそう」、気が強くて働き者で姉御肌の女性を指す「はちきん」という言葉があります。どちらのタイプにも共通しているのは、「芯が通っていて情に厚く、中途半端を嫌う」という点です。
さらに高知を語る上で欠かせないのが、全国屈指の豪快さを誇る「おきゃく(宴会)」文化です。大皿に山海の幸を豪快に盛る「皿鉢(さわち)料理」を囲み、杯を酌み交わす「返杯・献杯」の場では、誰もが本音で語り合います。
そうした宴席において、言い淀んだり気取ったりする態度は野暮とされます。「ドンと胸を張って本音でぶつかれ」「うまい酒をガツンと飲もう」という風土だからこそ、「たっすいがはいかん」という言葉は単なる方言を超えて、県民の美学そのものとして愛され続けています。