Q1:芥川賞や直木賞を受賞すると、作家の収入はどれくらい増えますか?
A1:副賞の賞金自体は100万円ですが、受賞による経済効果の本質は「書籍の重版印税」にあります。通常数千部〜1万部程度で推移する単行本が、受賞直後から数万〜数十万部、大ヒット作では100万部規模まで増刷されます。本の定価の約10%が印税として支払われるため、20万部売れれば数千万円規模の印税収入がもたらされ、さらに将来の文庫化や映像化(映画・ドラマ)の原作使用料へとつながります。
Q2:本屋大賞と直木賞は、どちらが面白い本を選んでいますか?
A2:面白さの尺度が異なります。直木賞はプロのベテラン作家たちが「プロから見た構成力・文章力・完成度」を厳しく審査するのに対し、本屋大賞は全国の書店員が「今、最も読者に売りたい・届けたい本」をユーザー目線で投票します。そのため、本屋大賞のほうが映像化しやすいキャッチーな作品や涙を誘うエンタメが選ばれやすい傾向にあり、直木賞はより玄人好みの重厚な作品が評価される傾向があります。
Q3:なぜ芥川賞はよく辞退されたり、問題発言が出たりするのですか?
A3:純文学は「既存の権威や社会通念に対する反逆」を本質として内包しているためです。過去には石原慎太郎が選考委員を辞任する際や、受賞者の記者会見で数々の型破りな発言が飛び出し世間を騒がせました。文学的なエスタブリッシュメント(権威)に対して牙を剥く作家の姿勢そのものが、純文学というジャンルの先鋭さを象徴する風物詩となっています。
Q4:正賞の「懐中時計」はどこのブランドですか?
A4:時代によって変遷がありますが、歴史的にはウォルサム(Waltham)やロンジン(Longines)などの海外製高級機械式時計が贈られてきた経緯があり、現在はスイス製の高級時計が選ばれています。裏蓋には受賞者の名前と回数が刻印されており、文壇において「一人前の作家として認められた証」として、作家にとっては副賞の100万円以上に名誉ある家宝とみなされています。 (出典: 芥川賞 と 直木賞 の 違い(Yahoo!ニュース))