顔から火が出るの正しい意味と語源|恥ずかしさの極致を表す由来と類語

顔から火が出るの正しい意味と語源|恥ずかしさの極致を表す由来と類語

顔から火が出るの正しい意味と語源|恥ずかしさの極致を表す由来と類語の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。

なぜ「汗が出る」でも「血がのぼる」でもなく、あえて「火が出る」という激しい炎のメタファーが採用されたのでしょうか。その語源と由来には、日本人が古来より大切にしてきた身体感覚の鋭さが関係しています。

人間は予期せぬ失敗を演じて強烈な恥を感じた瞬間、自律神経の交感神経が急激に優位になります。するとアドレナリンが分泌され、首から上の微細な毛細血管が一気に拡張して大量の血液が顔面に集中します。これが「赤面」の正体です。このとき、本人の主観としては皮膚温が数度上昇したかのように肌がジリジリと熱くなり、まるで皮膚の奥から本物の炎が吹き出しているかのような熱感に襲われます。江戸時代の町人文学や狂言の台詞回しにも見られるように、当時の人々はこの急激な灼熱感をリアルに観察し、「まるで火が出るようだ」と口にしたのが言葉の発祥とされています。

かつて文豪たちが手記や随筆の中で「赤面し、耳の付け根まで焦げる思いをした」と表現したように、顔面が燃え上がるような生理現象を「火」に例えた先人たちの感性は、現代の医学的見地から見ても驚くほど的確な描写と言えます。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。