Q1:過去の健診では言われたことがないのに、今年初めて「不完全右脚ブロック」と判定されました。急に心臓が悪くなったのでしょうか?
A1:急激な悪化を意味するとは限りません。心電図の波形は電極を貼る胸の位置が数センチずれるだけでも変化し、当日の体調や心拍数の変化によって正常値とブロック境界線を行き来することがよくあります。今まで指摘がなかった人が初めて判定を受けた場合は、加齢による軽度の変化や隠れた心疾患の発生を鑑別するため、一度循環器内科でベースラインとなる心エコー検査を受けておくと確実です。
Q2:健康診断の判定が「経過観察(要再検査)」でした。すぐに病院へ行くべきですか?次回の健診まで待ってもいいですか?
A2:息切れ、動悸、胸痛などの自覚症状が一切なく、過去にも同じ所見が出ている安定した状態であれば、次回の定期健診まで様子を見る判断も成り立ちます。初めての指摘である場合や、「要精密検査」の区分が出ている場合は放置せず、数か月以内を目安に循環器内科を受診してください。早期に「問題のない波形」と確認できれば、無用な不安を抱え続けずに済みます。
Q3:心電図の精密検査を受ける場合、病院では具体的にどのような検査が行われますか?痛みを伴いますか?
A3:初診時の精密検査は痛みを伴わない非侵襲的な検査が主体です。心臓の形態や血流の異常、中隔の穴を直接観察する「心臓超音波(心エコー)検査」が中心となり、必要に応じて24時間の心拍推移を追う「ホルター心電図」や胸部X線検査、血液検査(心不全マーカーであるBNP測定など)を組み合わせて総合的に判定します。