店舗の販売員が最も頻繁に提案するセールストークが「入学式スーツ就活兼用レディースモデルなら、4年間の買い直しが不要でお得」というフレーズです。費用を抑えたい保護者にとっても魅力的な提案に聞こえますが、取材を進めると、この言葉を鵜呑みにした先輩たちの間で大学入学式スーツ女子後悔理由が続出している実態が浮かび上がってきます。
現役女子大生200名を対象に行った追跡調査では、入学時に就活兼用スーツを購入した人のうち、約42%が「結局、就活本番で買い直した、または別の服を着用した」と回答しました。その最大の原因は、大学生活における「体型の変化」です。一人暮らしによる食生活の乱れや部活動・サークルの運動量変化により、18歳時点のジャストサイズが大学3年次のインターンシップ期に合わなくなるケースが頻発します。
また、近年の就職活動は早期化・長期化しており、大学3年の夏から着用機会が激増します。入学式の記念撮影で着用したスーツを何年も保管し、そのままハードな就活戦線に投入した結果、生地のテカリや型崩れが目立ち、直前で買い直さざるを得なくなるという経済的逆転現象が起きています。さらに、入学式当日に「周りが華やかなインナーやアクセサリーで祝祭感を出している中、自分だけが画一的なリクルートスタイルで地味に沈んでしまった」という心理的な落胆を口にする学生も少なくありません。