インターネット上の掲示板やSNSでは、時折「台湾で売られている新表飛鳴の方が効き目が強い」「日本版はマイルドに薄められている」といった真偽不明の言説が散見されます。しかし、これらの噂は完全に事実無根です。
製薬企業各社が公開する医薬品承認情報および製品規格書を照合しても、日台間で有効菌の量や賦形剤の構成に効能を左右するような意図的変更は存在しません。ではなぜ、このような誤解が生まれたのでしょうか。
主因は、台湾における法的な医薬品カテゴリー分類にあります。日本では手軽にドラッグストアで購入できる指定医薬部外品に位置付けられていますが、台湾の衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)の基準では「指示薬(医師・薬剤師の指導のもとで使用される枠組み)」として承認されています。海外の厳しい薬事カテゴリーを目にした旅行者が「日本の市販品より強力な処方なのではないか」と心理的に誤認したことが、根拠のない噂の拡散源となっています。