医療系国家資格のなかでも、歯科衛生士国家試験難易度は一見すると「易しい」と誤解されがちです。毎年90%前後の合格率を記録しているためですが、この数字の背景には、各養成校が厳しい学内試験や卒業判定を課し、万全の状態で本番に送り出しているという構造があります。決して無対策で受かる試験ではありません。
今回の第35回試験における合格率、および過去数年間の推移を比較検証した公式集計データは以下の通りです。
合否の決定を左右する正答発表と配点基準は極めて明確です。歯科衛生士国家試験は全220問(午前110問・午後110問)で構成され、各問1点の220点満点。合格基準は例年「全体の60%(132点以上)」と厳格に定められています。ただし、不適切問題や複数の正解が認められる「採点除外問題」が生じた場合には、分母となる総得点が補正され、実質的な合格ラインが131点などに変動するケースもあります。今年度の問題精査においても、一部の設問に対する解釈の議論はあったものの、全体としては概ね定石通りの6割ラインに着地しました。