2023年秋に放映された『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』は、X(旧Twitter)の世界トレンドを席巻し、大手レビューサイトMyAnimeListやIMDbにおいて歴史的な高得点を記録しました。完結から時が経過した現在でも、「進撃の巨人 アニメ完結編 ネットの反応」は熱心にアーカイブ化され、ファンの議論の対象であり続けています。
当時、世界中の視聴者が息を呑んだのは、MAPPAが手掛けた圧倒的な作画密度と、原作のニュアンスをより鮮明に補完した演出でした。特に原作マンガの第139話(最終話)で描かれたエレンとアルミンの「道」における対話は、アニメ版においてセリフの言い回しや演出が微調整され、より心情が理解しやすい形へと昇華されました。
ネット上のコミュニティ(5ちゃんねる、Reddit、各種ファンフォーラム)では、結末に対して大きく2つの視点が交錯しました。
- 肯定的評価:「虐殺者となったエレンを美化せず、かといって完全な悪人として切り捨てもせず、愚かで不器用な少年が手にしてしまった絶対的な力という悲劇を誠実に描き切った」「世界の人口の8割を奪うという取り返しのつかない結末を描くことで、戦争の生々しい痛痕を後世に残した」という賞賛。
- 議論を呼んだ点:「パラディ島が数百年後に再び戦火に包まれる描写(ED映像)を見て、結局争いの歴史は終わらないのかという無力感を覚えた」という声。しかしこの無力感こそが、諫山氏が読者に投げかけた「人間が存在する限り、争いは消えない」という痛烈な現実主義の表れでした。
キャラクターの「死亡順」を丹念に振り返ると、作中では人気キャラクターであっても一切の忖度なく容赦のない死が与えられてきました。サシャの突然の死、エルヴィンの玉砕、ハンジの殿(しんがり)としての焼死。これらが淡々と積み重なったからこそ、最終的に生き残った面々が背負う責任の重みが、スクリーンの前の読者・視聴者の胸に深く刻み込まれたのです。