タトゥーは針を用いて皮膚を傷つけ、色素を注入する侵襲的行為です。したがって、医療レベルに近い感染対策が求められます。厚生労働省のガイドラインや業界団体の自主基準に照らし合わせ、見学時やカウンセリング時に確認すべき衛生管理と滅菌対策のポイントを網羅しました。
施術現場に足を踏み入れた際、まず確認すべきは「作業台やマシンの周囲がバリアフィルム(使い捨てビニール)で完全に養生されているか」です。彫師の手袋は患者ごとに交換されるのは当然として、インクボトルやクリップコード、照明のスイッチに至るまで、体液や血液の飛沫が付着しうる箇所すべてが保護されている必要があります。
また、針(カートリッジニードル)が「個別の滅菌パックに入っており、施術直前に目の前で開封されるか」も絶対的なチェック事項です。煮沸消毒程度ではB型・C型肝炎ウイルスやHIVは完全に不活化できません。高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)をスタジオ内に保有し、その使用記録を明確に提示できるスタジオを選ぶことが、自身の身体を守る最低条件です。