運動もしていないのに飲酒後に筋肉痛がなぜ起きるのか。その根本原因は、アルコールが体内で分解される過程で生じる有害物質「アセトアルデヒド」と、それに伴う代謝障害にあります。アルコールを大量に摂取すると、肝臓での解毒処理が追いつかず、毒性の強いアセトアルデヒドが血流に乗って全身の筋肉組織へ直接ダメージを与え始めます。
さらに飲酒時には強い利尿作用が働くため、体内の水分とともにカリウムやビタミンB1の不足が急速に進行します。これらの微量栄養素や電解質は筋肉の収縮・弛緩を正常に保つために不可欠な要素です。脱水状態と栄養枯渇が重なることで筋肉細胞の膜が損傷し、炎症や痙攣を引き起こすことが、急性アルコール筋症の原因として医学的に解明されています。