津波による赤ちゃんの生還劇として国際的に知られているのが、2004年に発生したインド洋大津波(スマトラ島沖地震)におけるマレーシア・ペナン島での事例です。
当時、生後わずか20日だった女児は、海岸沿いの飲食店内で家族と過ごしていたところ、突然押し寄せた津波に襲われました。店内に濁流が流れ込み、赤ちゃんが寝かされていたマットレスごと沖合へと流されてしまったのです。誰もが最悪の結末を覚悟した中、引波に乗って約100メートル漂流したマットレスは転覆することなく、奇跡的に波打ち際へと押し戻されました。
奇跡の赤ちゃんとして話題を集めた女児は、海水すらほとんど飲んでおらず、無傷の状態で救出されました。震災から20年以上が経過した現在、立派な大人へと成長した彼女の姿は、海外ドキュメンタリー番組などでたびたび特集され、災害の恐ろしさと生命の神秘を伝える象徴的な存在となっています。