作品の根幹を成すのは、主人公である潔世一の圧倒的な覚醒ストーリーだ。物語の初期、無名の高校生プレイヤーに過ぎなかった彼が、「青い監獄(ブルーロック)」という極限状態の中で自らのエゴを剥き出しにし、空間認識能力と直感力を研ぎ澄ませていくプロセスは観る者を惹きつけて離さない。
仲間との友情や絆を主軸に置く従来のサッカー漫画とは一線を画し、他者を喰らい、自らのエゴを証明するためだけに戦う姿はまさに「エゴイスト」の真骨頂。相手の才能を凌駕し、試合ごとに新しい自分へと進化を遂げる潔の激闘は、スポーツ漫画の枠組みを超えた心理戦の傑作として読者を熱狂させている。