日本国内では定着しなかった女性用小便器だが、海外では今、まったく新しいアプローチで「女性の立ちション文化・小便器」が再評価されている。
特に顕著なのが、デンマークやフランスをはじめとする欧州の大規模野外音楽フェスティバルだ。長蛇の列ができるイベント会場向けに、女性専用の簡易小便器「Lapee(ラピー)」や「Madame's Pee」が開発され、導入が進んでいる。視線を遮るスパイラル構造のパーテーションを備え、数秒で用を足せることから、混雑を劇的に緩和するソリューションとして若者を中心に支持を集めている。
また、日本国内でも登山やキャンプといったアウトドアシーン、さらには大規模災害時の備えとして、シリコン製の「女性用携帯小便器グッズ」への関心が高まっている。立ったままや下着をわずかに下げるだけで衛生的に排尿できる補助ファンネルは、防寒着を着込んだ冬山や不衛生な避難所トイレにおいて実用的なツールとして定着しつつある。