封筒へのお札の入れ方|慶弔の向き・新札マナーと三つ折り完全解説

封筒へのお札の入れ方|慶弔の向き・新札マナーと三つ折り完全解説

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封筒にお札を入れる際、最も根本的な判断基準となるのが「慶事(お祝い事)」と「弔事(お悔やみ事)」の構造的な違いです。日本の伝統的な金封マナーでは、現金を単なる対価としてではなく「相手への心情を可視化したもの」として扱うため、肖像画の表裏と上下の向きに明確な意図が込められています。

慶事(結婚祝い・出産祝い・入学祝いなど)のお札の向き

お祝い事全般における基本は、「肖像画が封筒の表(表面)を向き、かつ封筒の取り出し口(上部)に肖像画が来る」配置です。

封筒の表面(「寿」や「御祝」と書かれている側)とお札の表面(肖像画が印刷されている側)をぴったり合わせます。これにより、受け取った相手が封筒からお札を引き出した瞬間、最初に肖像画と目が合う形になります。「顔を上げて喜びを共にする」「晴れやかな門出を祝福する」というポジティブな心理的メッセージが込められている作法です。

弔事(お通夜・葬儀・告別式・法要など)のお札の向き

お悔やみ事では、慶事とは完全に正反対の配置を取ります。具体的には、「肖像画が封筒の裏側を向き、かつ封筒の底(下部)に肖像画が位置する」ように入れます。

不祝儀袋の表面(「御霊前」や「御香典」と書かれている側)に対して、お札の裏面(風景や建造物などが印刷されている側)を向けます。肖像画がうつむくように下側に沈み、さらに顔が見えないように伏せる形を取ることで、「悲しみに暮れて顔を伏せる」「突然の訃報に驚き、急いで駆けつけた」という深い哀悼の意を表現します。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。