材木座海岸は、アクティビティの聖地としての顔と、国指定史跡を有する歴史遺産の顔を併せ持っています。
サーフィン・SUPのエリア規制と安全ルール
海水浴期間中の午前9時から午後5時までは、遊泳者の安全を確保するため、海水浴エリア内でのサーフボードやハードボードSUPの使用は禁止されます。サーファーやパどラーは、東側の和賀江嶋寄り、または滑川河口付近に設定されるマリンスポーツ専用エリア内で楽しむことが義務付けられています。
材木座の波はインサイド(波打ち際)が比較的メローでブレイクが優しいため、SUPクルージングやロングボードの練習に最適とされています。地元のローカルルールとして、漁網ブイやテトラポット周辺への接近禁止、パドル使用時のリーシュコード完全着用が徹底されています。
日本最古の築港遺跡「和賀江嶋」とビーチコーミング
海岸の東端に位置する「和賀江嶋(わかえのしま)」は、鎌倉時代の1232年(貞永元年)に築造された日本最古の人工港湾遺跡です。国史跡に指定されており、干潮時には海中から無数の巨石群が姿を現します。
この和賀江嶋周辺の潮だまり(タイドプール)は、カニやヤドカリ、小魚が生息する格好の自然観察スポットです。また、材木座海岸は全国の貝殻収集愛好家の間でも有名な「ビーチコーミング」の聖地であり、春先から秋口にかけて淡いピンク色の「サクラガイ(桜貝)」や「ベニガイ」、歴史的な陶片(シー陶器)などが波打ち際に打ち上げられます。早朝の引き潮のタイミングは、美しい貝殻を拾い集める絶好の時間帯です。