金魚の体が赤くにじむ赤斑病の直接的な引き金となるのは、エロモナス・ハイドロフィラ(運動性エロモナス菌)などの細菌感染症です。この菌は特別な病原菌ではなく、あらゆる淡水環境や健康な金魚の腸内・体表にも存在する「日和見感染菌(常在菌)」に分類されます。
通常時であれば、金魚の体表を覆う粘液や強固な免疫システムが菌の侵入を完全に防いでいます。しかし、以下のような強い環境ストレスが加わることで生体防御機能が破綻し、菌が表皮組織や毛細血管へ侵入・増殖して組織を破壊します。
特に春先や秋口など水温が20度前後で乱高下する季節の変わり目は、金魚の代謝機能が著しく低下し、エロモナス菌の活動が活発化しやすい警戒時期です。水槽内のアンモニア濃度上昇やろ過能力の低下が重なると、発症リスクは跳ね上がります。