反物とは?着物との違いや寸法・仕立て相場と買取の真実

反物とは?着物との違いや寸法・仕立て相場と買取の真実

反物とは?着物との違いや寸法・仕立て相場と買取の真実について徹底解説いたします。最新の情報をお届けします。

反物を購入していざ和裁で縫製しようとする際、決してそのままハサミを入れてはなりません。和裁の工程において、反物の下処理である「湯のし」「湯通し」「水通し(地直し)」は、仕立て上がりの美しさと耐久性を左右する決定的な工程です。

織り上がったばかりの反物や長年保管されていた生地には、製織時の糊(のり)やテンションによる歪みが残っています。これを放置して仕立てると、着用後の湿気や汗で生地が急激に縮み、縫い目が引きつれて着崩れを起こします。

  • 湯のし(ゆのし):蒸気を当てながら生地の幅を整え、シワや歪みを伸ばして光沢としなやかさを引き出す工程。主に正絹の小紋や訪問着に行われる。
  • 湯通し(ゆどおし):紬などの織物に残る頑固な織り糊をお湯に浸して洗い落とし、糸本来の柔らかさを蘇らせる工程。
  • 水通し・地直し(みずどおし・じなおし):木綿や麻の浴衣反物を一晩水に浸してあらかじめ限界まで縮ませ、布目を直角に整える工程。

呉服専門店や悉皆屋(しっかいや)での下処理加工費は、1反あたり約2,000円〜5,000円程度です。このわずかな手間を惜しむと、数万円かけた仕立てが無駄になるリスクがあるため、和裁の現場では必須の前工程として厳格に守られています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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