アゴダが提供する驚異的な宿泊料金は、決して怪しいからくりによるものではない。その背景には、世界的メガグループであるブッキング・ホールディングス(Booking Holdings)傘下としての強力な資本力と、高度に自動化された価格戦略がある。同じグループに属するBooking.comが欧米市場で強みを持つのに対し、アゴダはアジア市場を中心に急成長を遂げてきた。
アゴダの低価格を支える最大の武器が、独自のマーケットプレイスモデルと「最安値保証プログラム」だ。同社は世界中のホテルから空室在庫を卸値で大量に買い付け、独自のアルゴリズムでリアルタイムに最適価格を設定している。さらに、他社サイトでより安い料金が見つかった場合に差額を補償する仕組みを導入することで、ユーザーに対して「最安値」の強烈なインプレッションを与え続けている。
また、ホテル側にとっても、空室をそのままにしておくよりは、アゴダの巨大なネットワークを通じて割引料金で販売した方が稼働率を維持できるというメリットがある。この相互関係こそが、破格のプライシングを可能にしている種明かしだ。