元々のヒット作である『家、ついて行っていいですか?』が切り拓いたスタイルは、現在のリアリティ番組やドキュメンタリーのあり方に多大な影響を与えた。個人の居場所である「家」に上がり込むという行為は、その人の過去、家族関係、挫折、そして密かな夢を露わにする強力な装置となる。
煌びやかな芸能人が登場するわけではない。どこにでもいる個人の暮らしの中にこそ、映画以上のドラマが眠っている――。この確信に基づいた制作スタイルは、テレビというメディアが持つ人間描写の可能性を広げた。個々の生活空間を覗くことで、観客は自らの人生を重ね合わせ、深い共感を抱くことになる。