ネット上の情報には一部誤解も散見される。代表的なものが「セリアで売っている糸は、毛糸ピエロで売っている高額な糸と全く同じ中身である」という説だ。これは半分正しく、半分は誤りである。
ごしょう産業が製造・監修している点や、使用する原糸の調達ルートに共通項があるのは事実だが、糸の撚りの回数(甘撚り・強撚)、防縮加工の有無、玉巻きの重量規格などは販売チャネルごとに明確に差別化されている。100均向けは「手軽に編める扱いやすさとコストパフォーマンス」を最優先しているのに対し、通販向けは「長期間の着用に耐える耐久性や風合いの変化」を計算して設計されている。
したがって、「小物を短時間で編み上げるなら100均の毛糸」「日常使いするカーディガンや大判ブランケットなら毛糸ピエロのコーン巻きやまとめ買いパック」という明確な基準を持って選び分けることが、編み物で失敗しないための鉄則となる。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
ごしょう産業の製品群を最大限に活用するために、どのようなユーザーがどの購入ルートを選ぶべきか、判断の基準を整理した。
【ごしょう産業(特に100均ライン)が向いている人】
- 編み物を始めたばかりで、初期費用をかけずに基礎技術を習得したい初心者
- コースター、巾着、ヘアアクセサリー、あみぐるみなど小物を中心に制作する作家
- 多彩なニュアンスカラーを少しずつ集めて、カラフルなモチーフ編みを楽しみたい人
- 「あみこもびより」の無料編み図を使って、迷わず完成まで進めたい人
【慎重な検討、または通販ラインの活用を推奨する人】
- セーターや大型ショールなど、10玉以上の同一ロット糸を確実に揃える必要がある大作に挑む人
- カシミヤや極上シルクなど、特有のドレープ感や資産価値を持つ極上素材を求める人
- 店舗を何軒もハシゴして在庫を探す時間的コストを避けたい人(最初から毛糸ピエロ等で着分を注文すべき)