本作の最大の魅力は、主演の木村拓哉演じる実業団アイスホッケーチームの主将・里中ハルと、竹内結子演じる亜樹の切なくもスリリングな関係性だ。アイスホッケーという激しいスポーツの世界観と、二人が交わす「古き良き恋」の甘やかな契約。その対比が絶妙なドラマ性を生み出していた。
氷上の激しいプレーシーンのロケ現場は極寒のスケートリンク。撮影の合間、凍えそうなリンク脇で木村拓哉と竹内結子が暖を取りながら熱心にセリフの掛け合いを確認していたというエピソードは、今もファンの語り草だ。木村拓哉の圧倒的なオーラと直感的な演技に対し、竹内結子は繊細な受けの演技で応えた。二人の間に生まれた類まれな化学反応こそが、本作を平成の恋愛ドラマの頂点へと押し上げた原動力である。